読んだ本
2009年 06月 22日
「ぼくと1ルピーの神様」 (ヴィカス・スカラップ、ランダムハウス講談社文庫)読了。
映画スラムドッグ$ミリオネア原作。
学もない最下層出身のウェイター、ラムがミリオネアに出て全問正解し、莫大な賞金を手に入れた……というのが導入部。ラムがどうやってテレビ局スタッフを出し抜きすべての答えを知りえたか――という話になるかと思ったらまったく違った。
まあ、「神は常に人の営みを見ており、人に恥じぬよう生きていればいつか善果は降ってくる」というメッセージのこもった勧善懲悪話と解するべきなのだろう。その割にはラム君、困ったときはすごい勢いで不法手段に訴えたがるけどな。容赦なく襲ってくる理不尽な暴力に対抗するには法などクソくらえということか。
今のインドを切り取った小説、というのは珍しいので、そのあたりは面白かった。少なくとも都市部では、カースト制度は有名無実化しているらしい。
映画スラムドッグ$ミリオネア原作。
学もない最下層出身のウェイター、ラムがミリオネアに出て全問正解し、莫大な賞金を手に入れた……というのが導入部。ラムがどうやってテレビ局スタッフを出し抜きすべての答えを知りえたか――という話になるかと思ったらまったく違った。
まあ、「神は常に人の営みを見ており、人に恥じぬよう生きていればいつか善果は降ってくる」というメッセージのこもった勧善懲悪話と解するべきなのだろう。その割にはラム君、困ったときはすごい勢いで不法手段に訴えたがるけどな。容赦なく襲ってくる理不尽な暴力に対抗するには法などクソくらえということか。
今のインドを切り取った小説、というのは珍しいので、そのあたりは面白かった。少なくとも都市部では、カースト制度は有名無実化しているらしい。
by crax_alexey
| 2009-06-22 13:02
| 読書