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六塚光公式ブログ


by crax_alexey

断崖の果てに白い波濤を見た…という話

 土日は金沢まで読書会に行ってきた。

 お題は「墨攻」。映画は見てません。
 諸子百家の一、墨家の教団の一員である革離という男が、攻められようとしている城に入って軍事顧問として大活躍する話。春秋戦国時代の戦術あの手この手が描かれていてその辺は面白いのだが、いかんせん薄い。もっと話ふくらませられるんじゃねえの、と思ったら後に出た漫画版はかなり話をふくらませているらしい。さもありなん。

 あと春秋戦国時代は中国史の中でも結構創作に恵まれてる時代だよなあとも思った。個人的に今、五胡十六国と南北朝時代がマイブームなんですがね。その時代の創作なんて見た事ねえ。北斗の拳みたいな時代で英雄やら暴君やらが百出する面白い時代なんだがなあ。まあ、たしかに国が多すぎてわけがわからんけど。


 翌日は東尋坊まで足を伸ばした。

 この日はえらい雨模様の天気だった。東尋坊に着いた時には小雨になっていたので出歩けたのだが、日本海は荒れまくりだった。東尋坊独特の切り立った岸壁に白い波濤が砕けまくりであり、これが冬の荒波日本海かー! と思った。風もすごいし、同じ海でも南港の海とは大違いだ。シャレにならん。さすが西日本の自殺の名所と言われるだけある。感動した。

 東尋坊のマスコットキャラとして小坊主が採用されているのはいかがなものかと思った。たしか悪名高い悪僧東尋坊が崖から海に叩き落とされたことが地名の由来じゃろ? 広島駅の清盛くん並に違和感を感じるぜ。


 サンダーバードで帰還。福井から乗ってすぐに目を閉じ、次に目を開けたら何故か西大津まで到達していた。キングクリムゾンの仕業か!
by crax_alexey | 2007-12-03 18:55 | 読書