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六塚光公式ブログ


by crax_alexey

それは火縄銃と呼ぶにはあまりに巨大すぎたという話

 思いつきで仁徳天皇陵を見に行ってきた。大阪に住んでおきながら、いまだ見たことがなかったので。

 三人ほどで車で出向いたのだが、近所まで行くと何故か交通規制が行われている。なんでも当地の神社、百舌鳥八幡宮で祭りが行われているということらしい。全く知らなかったがこれは僥倖、ということでまずは祭りを見に行ってみた。

 百舌鳥八幡宮ホームページ

 仲秋の名月に合わせて祭りをやっているらしい。
 で、そのメインイベントがふとん太鼓宮入・宮出なる代物とのこと。ふとん太鼓とは有り体に言うと巨大な御輿で(御輿とは少々形状が違うのだが)、こいつを担いで町中を練り歩くようだ。
 町内会ごとにふとん太鼓を持っており、前日にこれらを神社に入れておいたようだ。たまたまふとん太鼓の一つが街に繰り出し始めるタイミングに居合わせたのだが、まあ勇壮な眺めであったことよ。大阪の南の方って、岸和田に限らず荒っぽい祭りをやってるんですね。いやーすごかった。

 その後仁徳天皇陵へ。といっても中には入れないので、まわりを巡るしかない。古墳の北辺から南辺まで歩いていこうとしてみたのだが、あまりの長さに挫折した。シャレにならんでかさだ。近くからだと小さな山にしか見えないぜ。街のど真ん中に、ほとんど人の入らない巨大な森があるとはなあ。驚きだ。

 途中から車に乗って、天皇陵の南側の大仙公園へ。ここの中の堺市博物館が本日の目的地である。古墳の街としての堺、自治都市としての堺の二点に絞った展示内容であり、あまり広くはないものの個人的には満足した。なかでも目を引いたのが慶長大火縄銃という代物。

 慶長大火縄銃

 全長3メートル、太さ20センチくらいのクソでかいブツでありながら、火縄銃としての体をなしているという不思議な兵器だった。大阪城にこもる淀君を狙撃するつもりで作ったのカシラ、などと想像はふくらむが、しかしまともに撃てたのだろうか……
by crax_alexey | 2008-09-14 21:44 | 日常