六塚光公式ブログ


by crax_alexey

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「車輪の下で」(ヘルマン・ヘッセ、光文社古典新訳文庫)読了。

 身につまされるイヤな話だった……。社会というレールを走る車輪の上に乗れなかった人間は車輪の下で踏み潰されるよりない、という状況は現代でもあまり変わっていない。というか百年前に既にこんな話がものされていたという事実に驚愕するぜ。やっぱり古典ってやつは、長い時を生き延びるだけの内容を持っているなあと改めて思った。

 作中に出てくる珍しい言い回しがそのままタイトルになる、というのは結構好き。「蛇の形」とか「曲がった蝶番」とか。


「宇宙創成」(サイモン・シン、新潮文庫)読了。

「フェルマーの最終定理」「暗号解読」に続く第三弾。今度はビッグバン理論をテーマにとっているが、この書が他の解説書と一線を画しているのは、単にビッグバン理論を説明するのではなく、どのような考察、研究、実証を経て人類はビッグバン理論にたどり着いたか、というその過程を紀元前の時点から時系列に並べ、その概略を巨視的に描きだしているという点にある。「暗号解読」でも使われていた手法だが、本当に面白いわ。赤方偏移の検出の仕方とか初めて知ったよ。万人にお勧め。

 あと、ティコ・ブラーエは決闘で鼻を無くしたので義鼻をつけていたということも初めて知った。膀胱爆発でお亡くなりになったりとか、色々大変な人生を歩んでいたんですね。
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by crax_alexey | 2009-01-29 21:35 | 読書
 江戸東京博物館を見てきたのですよ。

 東京に行く時に普段取るホテルが取れなかったので、今回は両国に泊まったのである。で、駅のすぐそばに博物館が見えたので「とりあえず行っておくか」的な軽い気持ちで入ってみたのだが、いろいろとスケールがでかくてドギモを抜かれた。まさか実寸大の日本橋とか芝居小屋とかが展示されているとはなあ。なにカネこのいかにもバブル期に建てられた感溢れる博物館は、と思ったら、開館は1993年とのこと。ああなるほど。見るからに維持費かかりそうなんだが、大丈夫なのだろうか。特別展がアホみたいに混んでいたので、それなりに儲かっているとは思うけど。
 ともかく、想定外のめっけものだった。満足。
 あと博物館のあたりは横網という地名らしい。なんというクソ紛らわしい。国技館のそばにそんな地名があるとは、一種の奇跡と言わざるを得ない。由来が気になりすぎる。
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by crax_alexey | 2009-01-28 23:14 | 日常
 光明池試験場に行って車の免許を取ってきた。
 懸案が片づいてほっとした。途中の正月休みを除くと実質一ヶ月半ってところか。「シヴィライゼーション3にドはまりしている時間があるんだったら十分免許取れるんじゃね?」という軽い気持ちで始めたのだが、やっぱり時間を取られるのはなかなか厄介だった。
 とはいえ仕事に支障が出るほどではなかったので、まあよしとする。この間にちゃんと長編と短編一本ずつ書いて、別の長編の直しもやった。問題ない。

 免許こそ取ったものの、車を買う気はさしあたりない。大阪市内に一人暮らしなんで、車を持つ必要性があんまりない。今回免許を取ったのも、十年後か二十年後かに田舎に住むようになった時のことを見据えての話だし。将来実家に帰るという選択肢は十分にあり得る。また、関西で所帯を持つとかいうことになったら琵琶湖畔に住みたいなあ。ま、所帯を持つ予定も今のところありませんがね。

 というわけで、無事故無違反無運転をモットーとして生きていきたいと思います。ザ・無運転と呼んでね!
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by crax_alexey | 2009-01-22 19:03 | 日常
「タンゴステップ」(ヘニング・マンケル、創元推理文庫)読了。
 この人の作品は「リガの犬たち」しか読んでないけれども、安定した面白さがあるので他の作品も読まなきゃなあとは思う。
 惨殺された死者は何故死の寸前タンゴステップを踏まされたのか、というのがメインの謎だが、読み進むうちにさらなる謎が出てきてなかなか展開が読めなかった。タンゴステップの謎の答えはまんまといえばまんまだったが、存分に気味の悪い話だった。

 全体として眺めると少々散漫な気がするような? プロローグの逃亡したナチの話とか、無関係ではないけれどなんか変な感じ。もう少し深く話に噛んでくるのかと思っていたのだが。
 ただ、この散漫さは作者が狙ってやったことのような気がしないでもない。現実はそんなに都合良く話が収束するもんでもないですよ、的な。「チャイルド44」の些細な不満として、犯人の正体にそういう設定が必要だったんか? というのを覚えたのを思い出した。あの話は主人公がソ連の体制に散々な目に遭わされるだけで存分に面白いので、そんな設定まで持ち込むのは話ができすぎじゃね? と思ったものである。読み返すと頭の方に伏線が張ってあるんだが。
 ともかく、よかった。数少ないスウェーデン小説であることだし。


「ブライトノミコン」(ロバート・ランキン、創元推理文庫)読了。
 イギリスはブライトンに隠されたブライトン十二宮にまつわる十二の事件を解決する話。
 人に勧めがたい話ではある。でも俺こういうの嫌いじゃないぜ!


「ソラリス」(スタニスワフ・レム、国書刊行会)読了。
 新訳の方。しばらく前に買って放置していたのだが、やっと読了。
 個人的にかなり好きな作品であり、これを完全版で読めるのはまことにありがたい。ハヤカワ版に比べると、ソラリス学の部分がかなり増補されている。たしかにこの部分なら削ってもストーリーに影響はないが、しかしこの作品の魅力を大いに損ねる気がするね。

 それにしても読めば読むほど妙な話だ。「エデン」「砂漠の惑星」と三部作を読んだが、やっぱり一番面白いのはソラリスだ。他二作になくてソラリスにあるもの、と考えると真っ先に「恋愛要素」が思いつく。エデンの謎生物や砂漠の惑星の黒い霧に恋はできないからね。
 とはいえレムが恋愛要素を持ち込みたくてこの話を書いたわけではなさそうで、ソラリスというテーマを突き詰めたら結果的に恋愛要素が入り込んできたという気配が強い。恋愛要素はこの話の本質ではない、と分かってはいるのだが、でもハリーの話には心惹かれずにはおれんのよねー。ま、作者の予期していなかった要素が読者に受ける、ってのはよくあることだよね。

 ホラーとして読んでも存分に面白いので不思議。サルトリウスが自室に子供のようなものを匿っているシーンは何度読んでも印象的だ。あとハリーをロケットで宇宙に放逐したらその後何事もなかったかのように戻ってくるシーンは何度読んでも面白すぎる。
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by crax_alexey | 2009-01-16 19:55 | 読書

返答その4

>今更ですが、何を書いても良いんでしょうか?

 あんまり関係ないことを書かれても困りますが……
 大きく話題から外れない限りは、まあ別に構わないかと。
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by crax_alexey | 2009-01-13 21:49 | 仕事
 イカ昆布ふりかけにはまってましてね。最近。

 ライフでしか売ってないのカシラ? 加工者のところにライフの工場の名前がのっているので。
 これがまたうまい。納豆パスタにまぜる材料として買ってきたのだが、単体でも異常にうまいので、気がつくといつの間にやら一パック食べ尽くしているという具合。酒のつまみにもつごうがよろしい。こいつはヤバいぜ。


 フォールアウト3続行中。
 やればやるほど異常におもしろい。メインストーリーを放置してひたすらに荒野を彷徨ってます。今日は全滅したシェルターを発見したよ! 謎実験の失敗と地下水流入のダブルパンチで滅びたらしい。あわわ。
 箱○持ってる人間は絶対やるべき。見た目は取っつきにくいかもしれんけど。
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by crax_alexey | 2009-01-10 21:42 | 日常

返答その3

 ファンの皆様から励ましの言葉をいただくのは非常にありがたい。
 ありがたやありがたや。
 リアルで「六塚光を励ます会」とか開催したらよりありがたい思いができると思うんだが……
 そんなん人来るんかのう……

>過去の八眼争覇の勝者が当時契約していた魔神をそれぞれ明かして頂く事は可能でしょうか?

 そいつはいずれ本編で描くことになると思いますので。
 それまでは内緒ということで。

>校内男前コンテストの詳細

 それはあんまり深く考えてないッス。

>花見州の外に出てもセンジュの機能は停止しないのか

 停止しますね。
 ただ彼女の場合、圧縮した粒子を詰めたボンベを内蔵する、といった手段でカバーすることは可能だと思います。
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by crax_alexey | 2009-01-07 22:38 | 仕事

返答その2

>魔神のもつ人間の記憶をいじる能力は魔神の持つ基本技能なんでしたっけ?

 そうですね。「基本」と表現するのはやや語弊がありますが。
 魔神によって得手不得手はあります。ヤミは自在に記憶を読み出すエキスパート、ネアは記憶をぶっ壊すのが得意という風に。

>ヤミが人間に化けた時の肉体以外の部分(服とか)は、やはりイメージを再現して具現化しているのでしょうか。

 それもそうなります。
 よく考えたら、相手の裸を再現して動揺を誘うとかいう手もありますなー。
 ギャグになってしまうのでやりませんけど。

>あと少しでレンズと悪魔が終わってしまうのかと思うと非常に残念です。

 まだ終わらんよ! 不人気による打ち切りを食らわない限りはね!
「八眼争覇は起承転結の結に入る」とは書いたけど……ねえ?

 コメント欄はもうしばらく開放しておきます。

 ムゲンのセンカ、ネット評を見る限り、それなりにウケがいいようで一安心であります。
 しかし一番人気は令奈なのか?
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by crax_alexey | 2009-01-06 22:06 | 仕事

返答

 ブログにログインしようとしたらアンチウィルスソフトが反応しやがる。どうした?

>悪魔は水晶玉にも乗り移るのはそれなりの理由があるのでしょうか?

 簡単に言うと、相手を乗っ取ってやろうという悪魔の意志を、水晶玉が反射するんですね。
 自分が自分を乗っ取る、という合わせ鏡みたいな状態に陥るため、虚体は発現するけどぴくりともしなくなる、というわけです。

>話にもそのような要素は入っていますか?

 あんまりないですよ。
 話の方向性としてはタマラセ、レンズと大きく外れるものではありませんので。
 なので安心してお買い求め頂きたく。
 帯がついているうちに買った方がいいような気がしますよ? 帯が表紙のパンツを隠す親切設計ですので。
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by crax_alexey | 2009-01-04 19:39 | 仕事

新年

 あけましておめでとうございます。
 今年も何卒よろしくお願いします。

 コメント欄開放します。
 レンズ9巻、センカ1巻等、感想やら質問やらありましたらどうぞ。
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by crax_alexey | 2009-01-02 21:25 | 仕事