ボブが村正振り回して近藤勇と対決する話
2008年 07月 15日
田舎への行き帰りで読んだ本の感想など。
「双生児」(クリストファー・プリースト、早川文庫)読了。
面白かったが、これは難しい。並行世界Aと並行世界Bを、自分の意志とは無関係に行ったり来たりする悲惨な双子の話、でいいのか。ナチスがあまり無茶なことをせず穏当に生き延びる、というネタはSFでは定番だが、この作品ではなかなか妙な並行世界の繋ぎ方を見せてくれる。まあ、プリーストっぽい作品ですよね。
「四十七番目の男」(スティーヴン・ハンター、扶桑社ミステリー)読了。
ボブ・リーが新たな冒険のために帰ってきたぜ! ただし、何故かボブ・リーがキルビルの主人公になったような話だった。
よもや、「ボブが村正振り回して近藤勇と対決する」などという話を読む日が来ようとは夢にも思っていなかったなあ。話の大筋はいつものハンターらしいが、ガジェット類がおかしすぎる。日本の諸文化についてよく調べてある、というのは伝わってくるが、どこかしらおかしい。過剰なまでに日本的要素を盛り込んでいるのがあかんのだろうか。まあ、文化圏外の人間が書こうとしたら、そうならざるを得ないよね。
しかし何故ボブを主人公にする必要があったのか、謎すぎる。六十になったボブが見られて、個人的には満足だが。
「双生児」(クリストファー・プリースト、早川文庫)読了。
面白かったが、これは難しい。並行世界Aと並行世界Bを、自分の意志とは無関係に行ったり来たりする悲惨な双子の話、でいいのか。ナチスがあまり無茶なことをせず穏当に生き延びる、というネタはSFでは定番だが、この作品ではなかなか妙な並行世界の繋ぎ方を見せてくれる。まあ、プリーストっぽい作品ですよね。
「四十七番目の男」(スティーヴン・ハンター、扶桑社ミステリー)読了。
ボブ・リーが新たな冒険のために帰ってきたぜ! ただし、何故かボブ・リーがキルビルの主人公になったような話だった。
よもや、「ボブが村正振り回して近藤勇と対決する」などという話を読む日が来ようとは夢にも思っていなかったなあ。話の大筋はいつものハンターらしいが、ガジェット類がおかしすぎる。日本の諸文化についてよく調べてある、というのは伝わってくるが、どこかしらおかしい。過剰なまでに日本的要素を盛り込んでいるのがあかんのだろうか。まあ、文化圏外の人間が書こうとしたら、そうならざるを得ないよね。
しかし何故ボブを主人公にする必要があったのか、謎すぎる。六十になったボブが見られて、個人的には満足だが。
by crax_alexey
| 2008-07-15 22:00
| 読書