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梁山泊が反乱を起こしたのも納得できるという話

 土曜日は読書会だった。お題は「神様のパズル」(機本伸司、ハルキ文庫)。

「宇宙を人の手で創造することができるのか?」という疑問を大上段に構えた物語であり、枠組みとしては申し分ないのだが、どうも登場人物らがぱっとしなくて感情移入がしにくいというのが難点か。SF小説にキャラクター性は必要不可欠ではないが、あった方が面白かろうというのがワタクシの意見。レヴェレーション・スペース・シリーズの面白さはキャラクターに依るところも大きいと思うし。加えて「神様のパズル」は青春小説的要素が多分に含まれている以上、キャラクターがよく見えないというのは致命的。

 とはいえ、枠組み、要素の組み合わせ方は面白い。映画と漫画版が存在するのだが、話によると両者とも面白いらしいとのこと。この素材なら、然るべきアレンジャーに委ねればかなり良くなりうるということなのだろう。逆に言うと、小説は演出面において稚拙さが目立つ。デビュー作である以上やむを得ない面もあるだろうけど。

 読書会に出て初めて、穂瑞沙羅華はシャーロック・ホームズのもじり、綿さんはワトソンのもじりであることに気がついた。その後森矢→モリアーティ、鳩村→ハドソン、相理→アイリーン・アドラーであることも判明して驚いた。う~ん。


 日曜日はマイミク宅にてボドゲをプレイ。三つプレイして、珍しく二つ勝った。

 なかでも面白かったのが「ドラゴンイヤー」というゲームでしてね。
http://www.mobius-games.co.jp/alea/ImJahrDesDrachen.html
 簡潔に言うと、プレイヤーは宋の役人となって、迫り来るモンゴル軍やら疫病やら干ばつやらの魔の手をくぐり抜けつつ自陣営を繁栄させるというゲームだ。

 来るべき災厄に備えてひたすら難しい選択を迫られ続けるというカツカツ感が面白すぎる。災厄が窮まってくると「全体を救うために、自陣営の誰を犠牲にすべきか」という思考に染まっていくので恐ろしい。モンゴルの脅威が去ったから軍人を殺そう、とか、疫病の危機が去ったから医者を放り出そう、とか。知らず知らずのうちに大陸的思考になってしまうところはロールプレイ的かもしれん。こりゃ梁山泊も反乱起こすぜ、と思ったりした。
by crax_alexey | 2008-09-02 11:30 | 日常